◎パンデミックの後、中米諸国からメキシコ入りする移民の取り締まりが強化されたことで、状況は一変した。
米国への移住を希望する約500人のホンジュラス移民が第2の都市サンペドロスーラを出発した。現地メディアが20日に報じた。
移民の集団がホンジュラスで確認されたのは約2年振り。報道によると、その多くが女性と子供であり、失業した人々で構成されているという。
26歳の男性はAP通信の取材に対し、「ホンジュラスには仕事がない。米国で働きたい」と語った。
この男性はソーシャルメディアでキャラバンのことを知り、参加を決めたという。「集団で行動すれば警察や入国管理局に止められないと聞きました...」
中南米からメキシコを目指す移民の多くが人身売買組織の助けを借りて少人数で行動する。キャラバンで国境検問所に向かっても追い返されることがほとんどだ。
サンペドロスーラにはグアテマラ国境行きのバス乗り場がある。ここは2018~19年にかけて、移民の発着地になっていた。
その年には多くの移民が米国南部の国境にたどり着いた。しかし、パンデミックの後、中米諸国からメキシコ入りする移民の取り締まりが強化されたことで、状況は一変した。
それ以来、キャラバンはグアテマラ国境を通過できていない。メキシコ入りした移民によるキャラバンも、米国境で警備隊に解散させられることが多い。