メキシコ南部で小型飛行機墜落、スクリューワームハエ症拡散防止作業中
事故は6日に発生。グアテマラ国籍のパイロット2人とメキシコ人科学者が亡くなった。
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メキシコ南部のグアテマラ国境付近でスクリューワームハエ症(蠅蛆症)の拡散を阻止するために活動していた小型飛行機が墜落し、乗員3人が死亡した。当局が7日、明らかにした。
それによると、事故は6日に発生。グアテマラ国籍のパイロット2人とメキシコ人科学者が亡くなった。
この科学者はスクリューワームハエ症の拡散を阻止するため、不妊化したハエを放つ予定であった。
政府は声明で、「グアテマラの飛行機が南部タパチュラ近郊に墜落した」と発表した。
墜落の原因は明らかになっておらず、運輸安全委員会が調査している。
スクリューワームハエ症はハエの幼虫が皮膚や組織に寄生し、組織を破壊することで感染する病気。主に動物(特に家畜)が感染し、ヒトが感染することもある。
メキシコでは数週間前から南部地域でスクリューワームハエ症に感染した家畜が確認されている。
政府は先月、トランプ米政権の圧力を受け、スクリューワームハエ症の拡散防止策を強化していた。
米農務省は先月初め、この流行を受け、メキシコ産牛、馬、バイソンの輸入を停止した。
シェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領は6日の定例会見で、米国の措置が解除される時期は分からないと述べ、米国の専門家がメキシコで対策状況を調査していると明らかにした。