パナマ沖で移民船転覆、3人死亡、10数人救助
1隻目の船には計16人が乗船し、うち女性2人が死亡、いずれもベネズエラ出身であった。ほぼ同じタイミングで転覆したもう1隻の船で男性1人が死亡、女性1人が救助後、病院に搬送された。
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中米パナマ沖で移民を乗せた小型船2隻が転覆し、3人が死亡、1人が負傷した。パナマの海事当局が10日、明らかにした。それによると、事故はパナマ北東部、コロンビアとの国境に近い海域で発生し、救助活動が進められている。
1隻目の船には計16人が乗船し、うち女性2人が死亡、いずれもベネズエラ出身であった。ほぼ同じタイミングで転覆したもう1隻の船で男性1人が死亡、女性1人が救助後、病院に搬送された。
その他の移民は全員救助され、パナマ沿岸警備隊が近くの港に移送した。
現場の天候は曇り、波が高く、波浪注意報が出ていた。当局は2隻が波に飲まれて転覆したとみて、生存者から話しを聞いている。
AP通信は当局者の話しとして、「救助された移民は全員ベネズエラとコロンビア出身で、コロンビアの港を目指していたとみられる」と伝えている。人々は米国を目指していたとみられるが、トランプ政権の移民取り締まり強化を受け、地元に戻ろうとしていた可能性がある。この「逆流」は中南米から米国を目指した移民が、中米の厳しい移動条件や米国の移民政策の変化を受け、一度南米へ戻る、あるいは南へ向かう動きを指す。また、これらの移動には危険なジャングル地帯「ダリエン地峡」を避けるため、海路を選ぶケースが増えているという指摘もある。
パナマ政府は以前にも、移民が海路でコロンビアへ向かう際の安全性や密航のリスクについて警告しており、適切な管理や支援の必要性を強調してきたが、今回のような事故が相次いでいる。昨年にも同様の海路で幼い子どもを含む移民が死亡する事故が発生し、関係当局は国境を越えた移民の移動を巡る安全対策の強化を求められている。
パナマは中米と南米を結ぶ地点に位置し、多くの移民が北米を目指す過程で通過する国となっている。一方で、険しい地形や危険な海域を含む陸・海路の双方が存在し、移民たちは過酷な環境を乗り越えながら移動を続けざるを得ない現状がある。国際移住機関(IOM)などのデータでは、こうしたルートでの事故や死亡者が増加していると指摘されており、各国政府や国際機関による対応が求められている。
