在グアテマラ・メキシコ大使館で2人の女性が結婚、同性婚認めない国
在外公館は外国領土であり、ウィーン条約により「不可侵」とされている。
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中米グアテマラの在メキシコ大使館の敷地内で13日、2人のメキシコ人女性が結婚し、同性婚を認めないグアテマラで怒りを引き起こした。
結婚式は首都グアテマラシティの在メキシコ大使館の庭園で行われた。
同大使館はX(旧ツイッター)へ投稿で、「メキシコ政府は国境を越えた愛を祝う」と書いた。
また大使館は「これは在メキシコ大使館で初めて行われた同性カップルの結婚式であり、両者はメキシコの憲法に基づき、その権利を認められる」と強調した。
グアテマラの保守議員たちはこの投稿に猛反発し、メキシコ政府に説明を求めた。
グアテマラはローマ・カトリックが多数派を占める国であり、ラテンアメリカで同性婚を認めない数少ない国の一つである。同性愛は違法ではないが、同性婚は認めていない。
ロドリゲス(Allan Rodríguez)下院議員はこの結婚式を拒否する立場を表明。声明で「この行為は在外公館では認められるかもしれないが、明らかにグアテマラの法的枠組みと矛盾している」と主張した。
ロドリゲス氏は反汚職活動を妨害し、民主主義を弱体化させたとして、米国から制裁を受けている。
アレバロ(Bernardo Arévalo)大統領は「メキシコの主権下での同性婚であり、何の問題もない」と声明を出した。
在外公館は外国領土であり、ウィーン条約により「不可侵」とされている。