ジンバブエ、25年上半期のスポジュメン(リチア輝石)輸出量30%増加

ジンバブエはアフリカ最大のリチウム生産国である。
アフリカ南部・ジンバブエのリチウム鉱山(Getty Images)

アフリカ南部・ジンバブエの25年上半期のスポジュメン(リチア輝石)の輸出量が前年比で30%増加した。統計局が21日、明らかにした。

リチア輝石はリチウムとアルミニウムを含むケイ酸塩鉱物。リチウム資源として、電池やセラミックスなどに利用されている。

ジンバブエはアフリカ最大のリチウム生産国である。統計局によると、上半期のリチア輝石の輸出量は前年比30%増。約58万トンに達したという。

24年上半期の輸出量は約45万トンであった。

リチウムは自動車、スマートフォン、コンピューターなどの電子機器類に使われる非常に価値の高い鉱物であり、「ホワイトゴールド」と呼ばれている。

リチウムの価格は過去2年間で90%ほど急落。供給過剰が原因だが、生産国は世界的なクリーンエネルギーとEV(電気自動車)への移行を背景に、長期的な見通しについて楽観的である。

ジンバブエの国営企業MMCZは声明で、「リチウムの需要は継続的に増加しており、その価格は中期的には改善すると予想している」と述べた。

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