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ジンバブエ与党、ムナンガグワ大統領の任期延長へ

1980年の独立以来政権を握る与党ZANU-PFは議会を掌握している。
アフリカ南部・ジンバブエのムナンガグワ大統領(Getty Images/AFP通信)

アフリカ南部・ジンバブエの与党ZANU-PF(ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線)は18日、ムナンガグワ(Emmerson Mnangagwa、83歳)大統領の任期を2年延長する手続きを開始すると発表した。

これによりムナンガグワ氏の任期は2030年まで延長される可能性がある。

ムナンガグワ氏の2期目の任期は2028年に満了する予定だ。任期延長には憲法改正が必要である。

ZANU-PFの書記長は声明で、「党年次大会で採択された決議は、政府に対し計画実施のための必要な立法改正を開始するよう指示している」と述べた。

1980年の独立以来政権を握るZANU-PFは議会を掌握している。

地元メディアは任期制限の変更について、「国民投票が必要」と指摘している。

ジンバブエを37年間統治したZANU-PFのムガベ(Robert Mugabe)前大統領は2017年の軍事クーデターで失脚。その右腕であった権威主義者のムナンガグワ氏が翌年の大統領選を制した。

ZANU-PFがムナンガグワ氏の任期延長を画策する中、一部の退役軍人が反旗を翻し、首都ハラレなどで抗議デモを主導している。

ムナンガグワ氏は野党政治家、活動家、政府に批判的なメディアに嫌がらせをしたり、恣意的に逮捕したりするなど、権威主義的な傾向を強めている。

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