ジンバブエ、自動車保有者にZBC受信料支払い義務付けへ

受信料は年間92ドル(約13000円)。毎年支払う必要がある。
ジンバブエ、首都ハラレ(Getty Images)

アフリカ南部・ジンバブエのムナンガグワ(Emmerson Mnangagwa)大統領が27日、自動車の保有者に公共放送ZBCの受信料支払いを義務付ける法案に署名した。

これにより、自動車の保有者は保険に加入する前に、受信料の支払いを求められることになる。

受信料を支払わないと自動車を保有することはできない。

受信料は年間92ドル(約13000円)。毎年支払う必要がある。

報道によると、ラジオ受信機を持たない運転者は書類に署名すれば免除証明書をもらうことができる。

ZBCは政府寄りの報道で長年批判を浴びてきた。

地元の人権団体はこの法律を「白昼の強盗」と表現している。

与党ZANU-PF(ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線)は1月、ムナンガグワ氏の任期を2030年まで2年延長したいと表明。それ以来、首都ハラレなどで小規模な抗議デモが続いている。

同国を37年間統治したZANU-PFのムガベ(Robert Mugabe)前大統領は2017年の軍事クーデターで失脚。その右腕であった権威主義者のムナンガグワ氏が翌年の大統領選を制した。

ムナンガグワ氏の任期(2期目)は2028年まで。3選は禁じられている。

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