◎18人のうち4人は民間の航空機から強制的に降ろされた。
アフリカ南部・ジンバブエの警察当局が18人の野党活動家を逮捕した。地元の人権団体が1日、明らかにした。
それによると、18人のうち4人は民間の航空機から強制的に降ろされたという。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは声明でこの逮捕を非難。「深い懸念を抱いている」と表明した。
4人の活動家は首都ハラレの国際空港の駐機場で。残り14人は同日、ハラレ郊外の町で抗議デモを行ったとして逮捕された。
地元メディアによると、飛行機から降ろされた4人は6週間以上前から勾留されている77人の野党党員を釈放を求めるデモに参加したとして、治安紊乱行為で起訴される見通し。
ジンバブエを37年間統治した与党ZANU-PF(ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線)のムガベ(Robert Mugabe)前大統領は2017年の軍事クーデターで失脚。その右腕であった権威主義者のムナンガグワ(Emmerson Mnangagwa)氏が翌年の大統領選を制した。
ムナンガグワ氏は野党政治家、活動家、政府に批判的なメディアに嫌がらせをしたり、恣意的に逮捕したりするなど、権威主義的な傾向を強めている。