▽統計局が現地通貨ベースのインフレ率を公表したのは初めてである。
.jpg)
アフリカ南部・ジンバブエの先月の消費者物価指数(CPI)が前年比で85.7%上昇した。統計局が25日、明らかにした。
2024年4月に金に裏打ちされた新通貨ZiG(ジンバブエ・ゴールドの略)が導入されて以来、統計局が現地通貨ベースのインフレ率を公表したのは初めてである。
ZiGは導入から半年も経たぬうちに切り下げられた。
ZiG導入後も国内取引のほとんどが米ドルで行われている。
ジンバブエは20年足らずで6度、新通貨を発行。ムナンガグワ(Emmerson Mnangagwa)大統領はZiGに望みを託したが、導入以来、50%近く下落している。
中央銀行によると、ZiGは金と外貨準備に裏打ちされ、その価値を守ることできるという。
ジンバブエ通貨の信頼は2008年のハイパーインフレでその価値を一掃して以来、低迷している。
当時のインフレ率は世界記録とされる50億%に達し、政府が発行した100兆ジンバブエ・ドル紙幣は伝説になった。
2009年に発足した連立政権はジンバブエ・ドルを廃止し、米ドルと南アフリカの通貨ランドを法定通貨に採用。その後、2019年にRTGSドルを導入し、その価値は米ドルと等価であると規定した。