◎最初のコレラ患者が報告されたのは今年2月。これまでに7000人以上が感染し、少なくとも150人が死亡している。
マラウイ、経口生コレラワクチンを接種する少女(Getty Images)

ジンバブエ政府は17日、首都ハラレでコレラ患者が急増しているとして、非常事態を宣言した。

ハラレの人口は約150万人。医療当局によると、全国のコレラ患者の半数以上がハラレで確認されたという。

最初のコレラ患者が報告されたのは今年2月。これまでに7000人以上が感染し、少なくとも150人が死亡している。

コレラは感染性下痢症のひとつで、治療せずに放置すると数時間で死に至ることもある。コレラ菌に汚染された水を飲んだり食品を食べたりすることで感染する。

医療当局によると、ハラレでは少なくとも12人が死亡したという。

中央政府は17日付けの声明で、▽食事をとる前には水道水で手をしっかり洗う▽水道水を飲む場合は一度沸騰させる▽雨水は飲まないよう呼びかけた。

ハラレのスラム街を含むいくつかの地域では水道インフラが整備されておらず、多くの市民が清潔な飲料水を確保できずにいる。

ハラレの市長室は声明で、「中央政府や国連などの国際機関と連携し、コレラが蔓延している地域に清潔な飲料水を供給し、感染予防対策を徹底するキャンペーンを実施している」と述べた。

国連は今年初め、主に開発途上国でコレラが再流行していると警告していた。

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