世界銀行、南アフリカの送電網拡張計画に500億ドル融資検討

世銀は南アが新たな信用保証制度に参加するにあたり、500億ドルの融資を検討している。
南アフリカの送電鉄塔(Getty Images)

世界銀行が南アフリカの送電網拡張計画に500億ドルの融資を検討している。現地メディアが20日に報じた。

それによると、世銀は南アが新たな信用保証制度に参加するにあたり、500億ドルの融資を検討しているという。

これは大規模な送電網拡張計画のための民間資金調達を促進する目的で設立された。

南アはアフリカ大陸を代表する経済大国のひとつだが、過去10数年、計画停電と高失業率に悩まされてきた。計画停電は数えきれないほど実施され、ほぼ常態化している。

ラマポーザ政権は計画停電が経済に打撃を与えている状況から脱却するため、今後10年間で1万4500キロメートルの新規送電線と変電容量の拡張を計画し、総額250億ドルの資金調達を目指している。

この計画には民間投資が不可欠だ。

世銀によると、この信用保証制度は再生可能エネルギー約20ギガワットが電力網に接続されるのを妨げてきた送電インフラの新設・改修を支援するという。

多くの再生可能エネルギープロジェクトが既存の送電網から遠く離れた日照量の多い地域に立地しており、送電鉄塔の新設が不可欠である。

国営電力会社エスコム(Eskom)は国内で消費される電力の80%を石炭火力発電で賄っている。

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