国連WFP、ブルキナファソでのフライト一時停止、爆破テロ受け
ブルキナは人口約2000万人の内陸国。22年9月のクーデターで前軍政を追放したトラオレ大尉はイスラム過激派との全面戦争を宣言している。
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国連世界食糧計画(WFP)は13日、チャーターしたヘリコプターの近くで爆発が発生し、乗組員1人と政府関係者1人が負傷したため、アフリカ西部・ブルキナファソでのフライトを一時停止したと明らかにした。
WFPは現在、同国北部の紛争地で身動きが取れなくなっている30万人以上の市民に支援を届けている。
WFPは声明で、「この地域では6月から8月にかけて食料が不足し、多くの家族が飢餓に直面している」と説明した。
ロイター通信は治安筋の話しとして、「爆発は北西部ソレで12日に発生。WFPのヘリが着陸した直後に爆発があり、乗組員1人と軍事政権の関係者1人が負傷した」と伝えている。
負傷者は医療措置を受け、ヘリは目的地に食料を届けることができた。
犯行声明を出した組織は確認されていない。
WFPは声明の中で、「WFPは国際人道法に基づく義務を遵守するよう、すべての関係者に呼びかけています。これには援助職員や人道資産の保護が含まれます」と強調した。
ブルキナは人口約2000万人の内陸国。22年9月のクーデターで前軍政を追放したトラオレ(Ibrahim Traore)大尉はイスラム過激派との全面戦争を宣言している。
ブルキナとその隣国マリおよびニジェールは10年以上にわたってアルカイダやイスラム国(ISIS)系組織と戦ってきた。
3カ国はクーデター後、旧宗主国フランスや米国との関係を断ち、サヘル諸国連合(AES)を形成してロシアに接近。マリ軍政はロシアの民間軍事会社と契約を結び、一般市民を巻き込みながら過激派を掃討している。
ブルキナでは首都ワガドゥグ以外の地域で過激派によるテロ攻撃が相次いでいる。