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▽赤道州では1月下旬からマラリアによく似た症状を訴える患者が急増。1000人以上が体調不良を訴え、少なくとも60人が死亡した。
アフリカ中央部・コンゴ民主共和国、赤道州の医療機関(Getty Images)

アフリカ中央部・コンゴ民主共和国西部の赤道州で蔓延している原因不明の病気について、世界保健機関(WHO)は2月28日、汚染された水源から拡大した可能性があるという見方を示した。

赤道州では1月下旬からマラリアによく似た症状を訴える患者が急増。1000人以上が体調不良を訴え、少なくとも60人が死亡した。

WHOの緊急事態対応を統括するライアン(Michael Ryan)氏はオンライン会見で、「ある地域の水源が汚染されている可能性があるものの、原因究明には至っておらず、結論を出すのは時期尚早である」と述べた。

またライアン氏は「ある村では水源の汚染に関連した中毒が疑われている」と明らかにした。

ライアン氏は水源が事故により汚染されたのか、過失によるものなのか、それとも故意によるものなのかは明らかにしなかった。水源がどのように、どの程度汚染されたかも不明である。

ライアン氏は原因を究明するまで調査を続けると強調した。

病気が最初に報告されたのは1月下旬、赤道州郊外の集落で3人の子供がコウモリを食べ、48時間以内に死亡した。

この集落では1月以降新たな感染者は出ていないが、合計12人が感染、8人が死亡している。

この集落から200キロほど離れた集落が最も大きな被害を受けている。WHOは27日、数百人の患者がこの地域でマラリアの陽性反応を示したと明らかにした。

マラリアはマラリア原虫をもった蚊に刺されることで感染する疾患。最も多い症状は発熱と悪寒で、発熱の数日前から倦怠感、背部痛、食欲不振など、不定の前駆症状が認められることもある。予防も治療も可能だ。

WHOによると、2022年の世界のマラリア感染者数は約2億4900万人、死者数は約60万8000人。その95%はアフリカ大陸で報告されている。

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