◎ナイジェリアの北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動している。
ナイジェリア、イスラム過激派組織ボコ・ハラムの戦闘員(Getty Images)

ナイジェリア中部の集落で武装集団による襲撃事件が相次ぎ、住民少なくとも40人が殺害された。地元当局が21日、明らかにした。

同国でこのような事件は珍しくなく、その多くにイスラム過激派やフラニ人の元遊牧民で構成される武装勢力がかかわっている。

犯行声明を出す組織はほとんどおらず、容疑者が捕まることも滅多にない。

地元メディアによると、中部プラトー州郊外の複数の集落に正体不明の武装集団が押し入り、住民少なくとも40人を射殺したという。

AP通信はプラトー州政府関係者の話しとして、「住民が虐殺されたという通報を受け、陸軍と警察が現場に急行し、12人の遺体を収容したと報告を受けている」と報じた。

地元テレビ局の取材に応じた警察官は「武装集団が数人に発砲し、多くの住民が茂みに逃げ込んだ。犠牲者の数は増える可能性がある」と語った。

プラトー州では昨年12月にも複数の集落が襲撃を受け、140人以上が殺害されたと伝えられている。容疑者は捕まっておらず、警察が行方を追っているかどうかも不明である。

同国の北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動している。

これらの武装勢力は警備が不十分な郊外の集落を標的にし、市民を殺害したり、身代金目的で誘拐したりする。

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