◎アフリカで今年、M痘が確認された国は19か国。累計感染者は約4万8000人、死者数は1100人を超えている。
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世界保健機関(WHO)が19日、アフリカで流行中のM痘(エムポックス)を食い止めるため、小児向けのワクチンを初めて承認した。
WHOは声明で、「日本のKMバイオロジクス社が製造したM痘ワクチンを1歳以上の小児に1回接種で使用することを承認した」と述べた。
M痘は中央・西アフリカでよくみられる感染症のひとつ。1970年にコンゴ民主共和国で初めて検出された。
重症化リスクは低く、感染者の大半は数週間で回復する。
死亡率は地域の医療体制によって異なるが、概ね1~3%ほど。潜伏期間は7~21日で、ほとんどの患者が10~14日で発症する。空気感染を起こした事例は確認されていない。
アフリカで今年、M痘が確認された国は19か国。累計感染者は約4万8000人、死者数は1100人を超えている。
国際NGOセーブ・ザ・チルドレンは今月初め、コンゴで18歳未満のM痘感染者が130%以上増加し、2万5000人以上が感染したとみられると明らかにした。
それによると、子供が流行中の変異株によって死亡する確率は成人の約4倍だという。
WHOは以前、デンマークのバイエルン・ノルディック社のM痘ワクチンを18歳以上に限定して承認していたが、小児や妊婦を含む他のグループでのデータが不足していることから、医師が潜在的なリスクよりも利益が上回ると判断すれば、若年層にも使用できるとしていた。
アフリカ大陸における感染者の85%、死者の99%がアフリカ中央部で報告され、そのうち、コンゴの死者が全体の99%を占めている。コンゴの死者の5~6割が18歳未満と報告されている。