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コンゴ東部紛争、ブルンジに逃れた難民53人死亡=国連

UNHCRによると、53人のうち25人はコレラの発生で、さらに6人が貧血や栄養失調に関連する合併症で死亡した。
コンゴ民主共和国、東部・北キブ州の避難民キャンプ(Getty Images)

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は10日、コンゴ民主共和国・東部での激しい戦闘を逃れて隣国ブルンジに避難した難民少なくとも53人が死亡したと明らかにした。この53人は避難の途上または避難後に病気や栄養失調などが原因で命を落としたとされ、この数字は同事務所がブルンジ当局や保健機関と協力して把握したものだという。

UNHCRによると、53人のうち25人はコレラの発生で、さらに6人が貧血や栄養失調に関連する合併症で死亡した。残る死因については現在も調査が進められているとし、国連はブルンジ保健省や現地のパートナー機関と協力しながら詳しい状況の解明を試みている。

この難民の大量流入は、昨年12月初旬に東部・南キブ州ウビラで政府軍と反政府勢力「M23(3月23日運動)」との戦闘が激化したことが契機となっている。M23がウビラを制圧したことで治安がさらに悪化し、多くの民間人が戦火を逃れてブルンジに避難した。UNHCRによると、これまでに10万人以上がブルンジに逃れ、その大半が満足な食料や水、医療を得られない厳しい環境に置かれている。

避難民の多くはテントや仮設シェルターでの生活を余儀なくされ、過密状態や衛生環境の悪さが感染症を助長している。特に子どもや妊婦、高齢者といった脆弱な立場の避難民が深刻な影響を受けており、病気が広がるリスクが高まっていると国連関係者は指摘する。また、コレラに対する迅速な対応が遅れたことも死者増に拍車をかけた可能性があるという。

ブルンジ側の保護当局はこの危機について明確なコメントを出していない。UNHCRは現地パートナーと連携し、難民キャンプでの給水や医療支援の拡充、衛生環境の改善に向けた取り組みを進めているが、十分な資源や医療体制は依然として不足している状況だ。

コンゴ東部では長年にわたり複数の武装勢力の抗争が続き、民間人の避難が人道問題となっている。国際社会や人道支援団体による支援の拡大が求められているが、資金不足やアクセスの難しさが支援の拡充を難しくしている。UNHCRは引き続き避難民支援に取り組むとともに、今後も状況を注視し必要な支援を呼びかけるとしている。

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