◎マリ、ブルキナファソ、ニジェールは10年以上にわたってサヘル地域に拠点を置く国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系組織と戦ってきた。
ブルキナファソ、首都ワガドゥグ、トラオレ大尉を支持する集会(Getty Images)

西アフリカのブルキナファソ、マリ、ニジェールの軍事政権が国連安全保障理事会に対し、ウクライナ政府がサヘル地域のテロリストを公然と支援したと糾弾するよう申し入れた。

3カ国の国連特使が署名した書簡は20日に公表された。

ウクライナ国防省情報総局(GUR)の局長は今月初め、マリの武装集団が7月末に行ったとされる襲撃に関する情報をウクライナ側から受け取っていたと明らかにした。

マリ北部では先月末、ロシアの民間軍事会社ワグネルの傭兵とマリ兵数十人が反政府勢力に殺害されたとみられる。トゥアレグ族で構成される反政府勢力が犯行声明を出し、ワグネル兵87人とマリ兵47人を殺害したと主張した。

GURはその後、局長の発言を撤回した。

ブルキナ、マリ、ニジェールの外相は安保理に宛てた書簡の中で、安保理に対し、ウクライナがサヘル地域のテロリズムを煽っていると非難するよう求めている。

マリの隣国セネガルもウクライナを非難している。

在セネガル・ウクライナ大使館は今月、フェイスブックに動画を投稿。「マリ北部におけるワグネルへの攻撃を支持する」と表明していた。この動画はすでに削除されている。

マリ、ブルキナ、ニジェールは10年以上にわたってサヘル地域に拠点を置く国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系組織と戦ってきた。

3軍政は旧宗主国フランスや米国との関係を断ち、ロシアに接近。マリ軍政はワグネルと契約を結び、民間人を巻き込みながら過激派を掃討している。

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