▽ウガンダ軍はコンゴ政府との協定に基づき、2021年からコンゴ東部に部隊を展開している。
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ウガンダ軍は18日、コンゴ民主共和国・北東部イトゥリ州ブニアに部隊を送り、コンゴ軍と共に武装勢力の攻撃に備えていると明らかにした。
両軍は17日、ブニアで会合を開き、同地域の警備を強化し、地元部隊を支援することで一致した。
ウガンダ軍の報道官は18日の記者会見で、「両軍は武装勢力による暴力からブニアを守ることで合意し、同地域に部隊を展開している」と語った。
それによると、正体不明の武装勢力がブニア郊外の集落で住民を虐殺したり、女性や子供を誘拐しているという。
コンゴ政府は事件の詳細を明らかにしていないが、武装勢力「コンゴ開発協同組合(CODECO)」に疑惑の目が向けられている。
ブニアとその近郊では何十年も前から少なくとも2つの部族が土地と鉱物資源をめぐって抗争を繰り広げてきた。
ウガンダ軍のカイネルガバ(Muhoozi Kainerugaba)将軍は先週、ヘマ族が武装勢力の攻撃に直面していると指摘し、ブニアを占領すると警告していた。
ブニアはコンゴとウガンダの国境から約40キロに位置する。
コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。
ウガンダ軍はコンゴ政府との協定に基づき、2021年からコンゴ東部に部隊を展開している。
両軍はISIS系組織「民主同盟軍(ADF)」と戦争状態にあり、イトゥリ州とその周辺で戦闘が続いているとみられる。
ADFはウガンダで発足した反政府勢力。1990年代半ばからコンゴ東部・北キブ州などに拠点を置き、民間人数千人を虐殺したと告発されている。