ウガンダ大統領選、警察が野党候補の側近を拘束、緊張高まる
ムセベニ政権は選挙期間中の治安維持を理由に大規模な警察・軍隊の展開を行い、投票日における一部地域での暴力行為について野党側に責任があるとの見方を示している。
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ウガンダで先週実施された大統領選挙をめぐり、当局が野党党首ボビ・ワイン(Bobi Wine、本名:ロバート・キャグラニ)氏の側近を拘束し、緊張が高まっている。国家警察は22日、この男性が選挙後の暴力行為に関与したとして、拘束したと発表した。警察側は男性が中部地区での選挙関連の暴力に関与した疑いがあり、今後刑事責任を問われる可能性があるとしている。
この地域では選挙期間中に治安部隊が野党議員の自宅に向けて発砲したとされる事件があり、この銃撃で少なくとも7人が死亡したと伝えられている。その後、男性は葬儀に出席し涙ながらに犠牲者の死を悼むとともに、軍や警察などの治安部隊が暴力の責任を負うべきだと訴えていた。
ワイン氏の側近の拘束は1月14日に行われた大統領選挙後の混乱が続く中で発生した。公式結果によると、現職のムセベニ(Yoweri Museveni、81歳)大統領が得票率71.6%を獲得し、再選を果たした。一方、反政府勢力の中心的存在であるワイン氏は得票率24.7%にとどまり、選挙結果を「フェイク」批判、拒否している。ワイン氏とその支持者らはインターネット遮断、不正投票や投票機器の不具合などがあったと批判している。
ムセベニ政権は選挙期間中の治安維持を理由に大規模な警察・軍隊の展開を行い、投票日における一部地域での暴力行為について野党側に責任があるとの見方を示している。ムセベニ氏は22日のテレビ演説で、野党陣営の暴力行為について「警察に対する襲撃があった」と主張し、宗教指導者に対し若者へ平和的な呼びかけを行うよう促した。
国家警察の報道官はワイン氏自身について、「指名手配されていない」と述べ、選挙後、危険にさらされているとのワイン氏の主張を否定している。また、暴力行為に関連して逮捕された21人は野党支持者で、警察と支持者との間で衝突があったと説明している。
野党は今回の選挙で議席を失い、政界での影響力低下が目立つ。野党側は選挙後の一連の拘束や暴力に対して強く反発しており、ワイン氏自身も安全上の理由から潜伏状態にあると伝えられている。野党は選挙の正当性を巡って法的措置を検討しているが、政府の対応が今後の政治情勢にどのような影響を与えるかは不透明だ。
ムセベニ氏はが1986年の就任以来、政権を維持しており、今回の再選により約40年にわたる統治がさらに続く見込みである。選挙の公平性や政府の対応に対する国内外からの批判は根強く、今後も政治的不安定が続く可能性が指摘されている。
