ウガンダ・ムセベニ大統領、7選出馬表明、在任40年
80歳のムセベニ氏は引退を求める声に反発。野党は同氏が与党・国民抵抗運動(NRM)を支配し、独裁体制を確立していると非難している。
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アフリカ東部・ウガンダのムセベニ(Yoweri Museveni、80歳)大統領は28日、来年予定されている大統領選への出馬を表明した。
同国は26年1月に大統領選を含む総選挙を実施する予定だ。
80歳のムセベニ氏は引退を求める声に反発。野党は同氏が与党・国民抵抗運動(NRM)を支配し、独裁体制を確立していると非難している。
ムセベニ氏は28日、首都カンパラにあるNRMの事務所で立候補書類を受け取り、支持者の歓迎を受けた。
ムセベニ氏は1986年に権力を掌握。アフリカ大陸で4番目に長く国を統治する指導者だ。NRMは過去2回、憲法を改正してムセベニ氏の統治を延長可能にした。
ムセベニ氏の対抗馬は前回選挙(21年)で2位となった野党党首ボビ・ワイン(Bobi Wine、本名:ロバート・キャグラニ、43歳)氏。先月、大統領選に出馬すると表明した。
ワイン氏は治安部隊が野党支持者への弾圧を強化する中、多くの関係者が逮捕されたり亡命を余儀なくされていると警告してきた。
ムセベニ氏はワイン氏を「外国の代理人」と呼び、権力を委ねるに値しない人物と一蹴している。
ワイン氏は様々な容疑で逮捕されているが、有罪判決を受けたことはない。
ウガンダは1962年にイギリスから独立して以来、平和的に権力の移譲を行ったことがない。
ムセベニ氏の息子であり、軍の最高司令官であるカイネルガバ(Muhoozi Kainerugaba)将軍が次期大統領の最有力候補である。