◎チェプテゲイさんは今月1日、ケニア・トランス・ンゾイア郡の自宅で元パートナーの男にガソリンをかけられた後、火をつけられ、全身の75%に火傷を負った。
パリ五輪の女子マラソンに出場したウガンダのチェプテゲイ(Rebecca Cheptegei)選手が身体に火をつけられ殺害されて事件について、地元メディアは10日、容疑者の男が入院先の病院で死亡したと報じた。
チェプテゲイさんは今月1日、ケニア・トランス・ンゾイア郡の自宅で元パートナーの男にガソリンをかけられた後、火をつけられ、全身の75%に火傷を負った。
チェプテゲイさんは病院で治療を受けたものの、多臓器不全により、5日に息を引き取った。享年33歳。
地元メディアによると、容疑者も全身の30%に火傷を負い、治療を受けていたが、今週死亡したという。
容疑者を治療していた病院の担当者はAP通信の取材に対し、「患者が亡くなったことは事実であり、後日声明を出す予定だ」と語った。
チャプテゲイさんはパリ五輪女子マラソンに出場、2時間32分14秒のシーズン・ベストを記録していた。
チェプテゲイさんの父親は先週、ウガンダで記者会見を開き、「娘はあの男からストーカー行為や脅迫を繰り返し受けていたため、私から警察に相談していた」と明らかにした。
地元メディアによると、チャプテゲイさんの遺体は自宅に戻っており、14日に埋葬される予定。
アフリカでは女子アスリートが襲われる事件が相次いでいる。
2023年、ウガンダのオリンピックランナー(障害物競走選手)が何者かに刺され死亡した。
2022年にはケニア出身の長距離選手が遺体で発見され、検死の結果、絞殺であることが確認された。