▽自由なチュニジアというスローガンの下、デモ隊はジャーナリスト組合の本部から行進し、数百人の機動隊が配置された中心部の広場に到達した。
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チュニジアの首都チュニスで25日、サイード(Kais Saied)大統領に抗議する野党集会が開かれ、数千人が参加した。
デモ隊は著名な弁護士であるスアブ(Ahmed Souab)氏が逮捕されたことなどに抗議し、サイード氏に辞任を要求した。
さらに、複数の野党指導者が共謀罪で実刑判決を受け、政府が反対意見を弾圧しているとの批判が広がっている。
自由なチュニジアというスローガンの下、デモ隊はジャーナリスト組合の本部から行進し、数百人の機動隊が配置された中心部の広場に到達した。
デモ隊は「独裁者サイード、お前の番だ」、「国民は政権の崩壊を望んでいる」といったスローガンを唱えた。
このスローガンは2011年に行われた独裁者ベンアリ(Zine El Abidine Ben Ali)元大統領に対する数週間の抗議デモ時に唱えられたものである。
デモ隊はサイード氏を声高に批判していたスアブ氏を含め、投獄された活動家、ジャーナリスト、政治家、弁護士の写真を掲げた。
サイード氏は5年前、アラブの春につながった「ジャスミン革命」でベンアリ氏を追放した政治家たちが約束を果たさず、汚職に手を染めたと非難。その勢いで大統領に就任した。
その後、サイード氏は21年7月に当時の首相を解任したうえで議会を閉鎖。野党はこれをクーデターと非難し、各地で小規模な抗議デモを続けている。
議会は22年3月に「解体」され、同年12月に議会選が行われたものの、投票率は9%に届かなかった。