チュニジア首都でサイード大統領に抗議するデモ、数千人参加
デモ隊はチュニジアが「野外監獄」に変貌したと主張。怒りと悲しみを表現するため黒装束で参加する人もいた。
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アフリカ北部・チュニジアの首都チュニスで22日、サイード(Kais Saied)大統領に抗議するデモが行われ、数千人が市内を行進した。
現地メディアによると、デモにはジャーナリスト、医師、銀行員、公務員、環境活動家などが参加したという。
デモ隊はチュニジアが「野外監獄」に変貌したと主張。怒りと悲しみを表現するため黒装束で参加する人もいた。
主催者は「抑圧はもう十分だ」「恐怖も恐怖政治もいらない、街は人民のものだ」と書かれた横断幕を掲げた。
これはチュニジアの深刻な政治・経済危機を浮き彫りにするとともに、2021年に権力を掌握し勅令による統治を開始したサイード氏を悩ます課題のひとつになっている。
デモ隊は「息が詰まる!」「暴政はもうたくさんだ!」「人民は体制の崩壊を求める!」とスローガンを叫んだ。
サイード氏は21年7月、当時の首相を解任したうえで議会を閉鎖。緊急事態宣言を発令して勅令による統治を開始した。
主要政党アンナハダを含む野党はこれをクーデターと非難し、各地で小規模な抗議デモを続けている。
