◎アフリカの紛争地域から逃れた多くの移民がチュニジアやリビアから頼りないボートに乗り込み、イタリアやギリシャへの亡命を試みている。
2022年5月25日/チュニジア沖、亡命希望者たち(Getty Images/AFP通信)

北アフリカ・チュニジアの南東部沖で移民船が沈没し、少なくとも2人が死亡、5人が行方不明になっている。地元当局が12日、明らかにした。

それによると、事故は南東部ガベスの港近くで発生。幼児と20歳の男性が死亡したという。

沿岸警備隊は声明で、「チュニジア人20人を乗せたボートはガベスの海岸から120mほどの地点で沈没し、13人を救助した」と明らかにした。

また同隊は行方不明者の捜索を続けているとした。

AP通信は関係者の話しとして、「地検が過失致死傷も視野に捜査を進めている」と報じた。

ボートに乗っていた20人の身元は明らかにされておらず、その中に人身売買組織の構成員がいたかどうかも不明である。

ガベスは東部沿岸の町スファックスから140kmほどの地点に位置し、欧州への亡命を希望する移民の出発点となっている。

スファックス沖では今週、移民少なくとも45人を乗せた船が沈没し、41人が死亡。救助されたのはわずか4人だった。

アフリカの紛争地域から逃れた多くの移民がチュニジアやリビアから頼りないボートに乗り込み、イタリアやギリシャへの亡命を試みている。

国際移住機関(IOM)の統計によると、チュニジアからイタリアのランペドゥーサ島を目指す移民は増加傾向にあり、今年このルートで死亡した移民は確認できているだけで1800人を超えたという。

チュニジアの海岸とランペドゥーサ島は150kmほどしか離れていない。

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