チュニジア首都でサイード大統領に抗議するデモ、警察が野党指導者拘束
イッサ氏は反逆罪で起訴され、控訴審で懲役20年の実刑判決を言い渡されていた。
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チュニジアの首都チュニスで29日、サイード(Kais Saied)大統領に抗議するデモに参加した野党指導者のチェイマ・イッサ(Chaima Issa)氏が警察に拘束された。複数のメディアが報じた。
それによると、イッサ氏は反逆罪で起訴され、控訴審で懲役20年の実刑判決を言い渡されていたという。
この裁判では他の野党指導者や弁護士、実業家らおよそ40人に対し、国家の安全を脅かした罪で、最長で懲役45年の実刑判決が言い渡されている。
拘束直前、イッサ氏はメディアに向けて、「チュニジア国民よ、圧制に抗議し、デモを続けよ。我々はあなたたちのために自由を犠牲にしている」と語った。
またイッサ氏は裁判を「茶番」「政治的動機によるもの」と断じた。
この日、同じく有罪判決を受けた他の野党指導者も拘束されたとみられる。
今回の実刑判決について、国際的な人権団体は厳しく非難している。ヒューマン・ライツ・ウォッチやアムネスティ・インターナショナルなどは、裁判が公正さを欠いた「見せかけ」のものだと指摘。判決の取り消しを求めている。
こうした状況は2021年にサイード氏が議会を「解体」し、統治を強めて以降、反体制派の弾圧が強まっているとの批判を裏付けるものだ。
一方でサイード氏は今回の判決と拘束を「腐敗勢力」「外国勢力から資金を受け取った危険分子」からチュニジアを守るための正当な措置だと主張している。
これに対し、反体制派や人権団体は「法の恣意的運用」「司法の独立性の侵害」として強く反発しており、さらなる抗議行動や国際的な批判が高まる見込みだ。
