◎シナゴーグを意図的に攻撃したとみられる40代後半の公務員が逮捕された。
チュニジア、東部沿岸の町スファックス(AP通信)

チュニジア東部スファックスのシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)に火を放ったとみられる男が逮捕された。地元当局が2日、明らかにした。

それによると、事件は2月25日に発生。男が市中心部にあるシナゴーグの中庭の建屋に火炎瓶のような物を投げつけたという。

スファックス地検の担当官はAP通信の取材に対し、「シナゴーグを意図的に攻撃したとみられる40代後半の公務員が逮捕された」と語った。

男の行動を目撃した通行人が消防と警察に通報。火は間もなく消し止められた。

地元メディアによると、建物に大きな被害はなく、負傷者もいなかった。当時、シナゴーグには誰もいなかったという。

警察は男の認否と身元を明らかにしていない。動機も不明であり、警察は意図的にシナゴーグを狙った可能性があるとみて捜査している。

イスラエルによるガザ侵攻以来、世界各地でシナゴーグへの攻撃が確認されている。

チュニジア南東ジェルバ島のシナゴーグでは昨年5月に銃撃事件が発生。5人が死亡した。当局は国家警察の職員が関与したと報告しているが、詳細は不明だ。

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