▽兵士たちは同州郊外の少なくとも2つの集落に押し入り、複数の女性をレイプしたり、12人を殺害した罪に問われている。
![](https://kagonma-info.com/wp-content/uploads/2024/09/コンゴ民主共和国、北キブ州ゴマ郊外、陸軍の兵士(ロイター通信).jpg)
コンゴ民主共和国東部・南キブ州で10日、民間人を殺害したり、強姦したとされる陸軍兵士84人の裁判が始まった。
現地メディアによると、兵士たちは南キブ州ブカブの軍事法廷に出廷したという。
兵士たちは同州郊外の少なくとも2つの集落に押し入り、複数の女性をレイプしたり、12人を殺害した罪に問われている。
陸軍の報道官はAP通信の取材に対し、「彼らは強大な敵が目の前にいるにもかかわらず、守るべき民間人に武器を向けた」と語った。
また報道官は「今後数日のうちに、さらに多くの兵士たちが裁判にかけられるだろう」と述べた。
被害に遭った集落の住民は被告人全員を死刑に処すよう求めている。
コンゴは昨年3月、死刑禁止令を解除。5月に8人の兵士が戦場から逃走したとして死刑判決を受け、7月にも同様の罪で25人の死刑が確定した。いずれも刑は執行されていない。
同国で最後に死刑が執行されたのは2003年である。
国連人権理事会は7日、コンゴ東部・北キブ州で今年に入ってからコンゴ軍と反政府勢力M23(3月23日運動)の両方が捕虜や民間人を即決処刑しているという情報があるとして、調査委員会を発足させた。