エジプト北部で旅客列車脱線、3人死亡、103人負傷
事故は30日の午後3時30分頃に発生。マルサ・マトルーからアレクサンドリアへ向かっていた7両編成の列車が脱線した。
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エジプト北部アレクサンドリア郊外で旅客列車が脱線し、3人が死亡、103人が負傷した。保健省が8月31日、明らかにした。
それによると、事故は30日の午後3時30分頃に発生。マルサ・マトルーからアレクサンドリアへ向かっていた7両編成の列車が脱線した。
この事故では2両が横転。50台以上の救急車が現場に投入された。
地元メディアによると、病院に搬送された103人のうち87人がその日のうちに退院したという。
運輸相が現場を視察し、関係者に事故原因を調査する委員会を立ち上げるよう命じた。
脱線の原因は明らかになっておらず、運輸安全委員会が調査している。
エジプトでは鉄道事故が頻繁に発生しており、特に過密な都市間輸送路や老朽化した車両が事故の原因となることが多い。
エジプト鉄道は19世紀に設立され、インフラが老朽化し、保守や更新が遅れているため、技術的な問題やシステム障害が事故を引き起こしている。
これに加えて、運転手の過労や不適切な運行管理も問題視されている。
2021年には首都カイロ近郊での衝突事故が大きな注目を集め、数十人が死亡する事態となった。
政府は鉄道の近代化や安全対策の強化を進めているものの、依然として安全基準が不十分な状況。鉄道事故はエジプトの交通事故全体の中で重要な位置を占めており、鉄道利用者の命を守るための改革が急務となっている。
2024年には220件の鉄道事故が報告され、57人が死亡した。