ナイジェリア中部の鉱山で有毒ガス漏れ、37人死亡
鉱山内の坑道が狭く換気不良だった場所で鉛酸化物や硫黄、一酸化炭素などの有毒ガスが突然放出され、作業者らがこれを吸引したことが原因とみられている。
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ナイジェリア中部プラトー州で有毒ガスの漏洩事故が発生し、少なくとも37人が死亡、26人が病院に搬送された。地元当局が19日、明らかにした。それによると、事故は同州郊外にある鉱山で18日未明に発生。鉱山内の坑道が狭く換気不良だった場所で鉛酸化物や硫黄、一酸化炭素などの有毒ガスが突然放出され、作業者らがこれを吸引したことが原因とみられている。これらのガスは閉鎖空間では特に毒性が強く、短時間で命に関わる影響を与える。
州警察は声明で、救助隊が遺体を収容し、それぞれの宗教習慣に沿って遺族に引き渡されたと述べた。中央政府はこの鉱山を閉鎖し、原因究明のための調査を開始したとしている。鉱山の操業が合法的であったかどうか、何が採掘されていたかは明らかになっていない。
大統領府の報道官はX(旧ツイッター)への投稿で、作業者らは有毒ガスの危険性を認識せず、通常の作業を続けていたと述べた。事故現場は以前から閉鎖されていた鉛鉱山として知られており、地下に残留する鉱物が有毒ガスを発生させた可能性があると一部報道は伝えている。
現地住民や警察が救助活動に当たった。亡くなったのは坑内でガスを吸引した作業者で、多くが20~35歳の若年層だったと報じられている。救助された負傷者は州内の病院に搬送、治療を受けているという。
今回の事故はナイジェリアで問題となっている安全対策や環境規制の不備を浮き彫りにしている。同国では違法採掘や小規模鉱山の安全管理不足がこれまでにも多数の事故を引き起こしており、政府は違法な採掘活動を抑制し、労働者の安全確保を強化する必要性を指摘されている。
事故を受けて政府は問題の採掘場所に対する操業停止命令を出し、更なる有害ガスの拡散や類似事故の発生を防ぐために現場周辺の立ち入り制限を敷いた。調査官らはガス漏洩の直接的な原因を究明するため、現場のサンプル採取や技術的な分析を進めている。
被災したコミュニティでは、遺族や住民が悲嘆に暮れるとともに、安全対策や地域の雇用問題を巡る議論が高まっている。地域社会の代表者らは一連の事故を教訓に、政府に対して更なる規制強化や監視体制の改善を求める声を上げている。
