◎政府とティグレ人民解放戦線の代表は2日、南アフリカのプレトリアで行われた和平交渉で恒久的な停戦に合意した。
エチオピア、北部ティグライ州の道路、エチオピア軍の戦車(Getty Images)

エチオピア北部ティグライ州を実行支配するティグレ人民解放戦線(TPLF)は4日、エチオピア軍が無人機による空爆を行ったと発表した。

エチオピア政府とTPLFは2日前にアフリカ連合(AU)仲介の和平交渉で敵対行為を恒久的に停止することに合意したばかりである。

TPLFのレダ(Getachew Reda)報道官によると、エチオピア軍は3日に攻撃を仕掛けたという。

AFP通信は情報筋の話を引用し、「住宅地がドローン空爆と砲撃を受け、民間人が死傷した」と報じている。

TPLFの主張が事実か否かを確認することはできず、現地の様子も明らかになっていない。政府はティグライ州を封鎖しており、インターネットも1年以上前に遮断された。

政府とTPLFの代表は2日、南アフリカのプレトリアで行われた和平交渉で恒久的な停戦に合意した。

双方は「銃を永久に封印する」ことで合意したが、交渉の内容は一切明らかにされておらず、ロードマップも示されていない。

エチオピア軍とTPLFの紛争は2020年11月に本格化し、これまでに民間人数万~数十万人が死亡、数百万人が国内避難民となり、数万人が近隣諸国に逃亡したと推定されている。

双方は今年3月末に人道的停戦に合意したものの、8月に戦闘を再開。合意は破綻した。

エチオピア軍は隣国エリトリアの部隊と協調してティグライ州に攻撃を仕掛けたと伝えられているが。詳細は不明である。

エリトリア政府は交渉に関与していないとみられる。

ノーベル平和賞受賞者であるエチオピアのアビー・アハメド(Abiy Ahmed)首相は2年前の11月4日にティグライ州に軍隊を派遣した。

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