コートジボアールで反政府デモ、野党指導者の大統領選出馬認められず
選管は先週、ティアム氏を含む主要な野党候補者3人を大統領選候補者名簿から除外した。
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アフリカ西部・コートジボワールの最大都市アビジャンで14日、野党指導者が10月に予定されている大統領選への立候補を禁じられたことに抗議するデモが行われ、数千人が参加した。
デモ隊は金融大手クレディ・スイスの元CEOであるティアム(Tidjane Thiam)氏の立候補を認めるよう求め、ワタラ(Alassane Ouattara、83歳)大統領が選挙管理委員会に圧力をかけ、ティアム氏の出馬を妨害したと主張した。
現地メディアによると、デモ隊はアビジャン市内にある選管事務所前で集会を開いたという。
選管は先週、ティアム氏を含む主要な野党候補者3人を大統領選候補者名簿から除外した。
裁判所は今年初め、ティアム氏がコートジボアールとフランスの国籍を有するため、立候補資格がないと判断した。
ティアム氏はコートジボアール生まれ。1987年にフランス国籍を取得したが、今年3月に放棄した。
ワタラ氏は2016年の憲法改正で自身の任期はリセットされたと主張し、20年の大統領選に立候補、3選を決めた。
野党はこれに猛反発し、各地で抗議デモが激化。治安当局の取り締まりにより、数百人が死傷した。
ワタラ氏は近いうちに立候補を表明するとみられる。