タンザニア野党指導者、国連の恣意的拘禁作業部会に告発状提出
リス氏は2020年の大統領選で2位となった人物で、先月、野党CHADEMAの集会で演説した後、逮捕された。
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アフリカ東部・タンザニアの野党指導者であるトゥンドゥ・リス(Tundu Lissu)氏の弁護士が国連の恣意的拘禁作業部会に申し立てを提出した。
リス氏は2020年の大統領選で2位となった人物で、先月、野党CHADEMAの集会で演説した後、逮捕された。
検察はリス氏が今年10月の総選挙を阻止するよう支持者に呼びかけたと告発。国家反逆罪で起訴した。
政府報道官はリス氏の弁護士が申し立てを提出したことについてコメントしていない。
リス氏は今年10月の総選挙に向け、「改革なくして選挙なし」というスローガンの下、全国で集会を開き、選挙法の改正を呼びかけてきた。
リス氏は2017年の暗殺未遂事件で16発の銃弾を浴びながらも生還した。
与党・タンザニア革命党(CCM)を率いるハッサン(Samia Suluhu Hassan)大統領は10月の大統領選で再選を目指している。CHADEMAはまだ大統領候補を選んでいない。
人権団体は過去数カ月、多くの野党関係者が誘拐されていることについて、与党が弾圧を強化していると主張している。
ハッサン氏は今月、野党関係者が恣意的に逮捕されているという告発を否定。警察が複数の誘拐事件を捜査していると明らかにした。
リス氏の弁護士は声明で、「国連作業部会への申し立てはリス氏の解放を求める広範な圧力キャンペーンのひとつである」と述べた。
欧州議会は今月、リス氏の逮捕を政治的な動機によるものだと非難する決議を採択した。