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タンザニア議会が新首相選出、大統領選に抗議するデモ続く中

10月29日の大統領選で勝利したハッサン大統領はンチェンバ氏を首相に任命、組閣を命じていた。
2025年11月13日/タンザニア、首相に選出されたンチェンバ氏(AP通信)

アフリカ東部・タンザニアの国民議会(一院制、定数393)は13日、前財務相であるンチェンバ(Mwigulu Nchemb)氏を新首相に選出した。

10月29日の大統領選で勝利したハッサン(Samia Suluhu Hassan)大統領はンチェンバ氏を首相に任命、組閣を命じていた。

ンチェンバ氏は演説で、「国民のために、身を粉にして働く」と語った。

選挙管理委員会は11月1日に大統領選の最終結果を公表。得票率97%超でハッサン氏が勝利したと発表した。

最大野党CHADEMAはこの選挙を「茶番」「戴冠式」と呼び、支持者に抗議デモを継続するよう呼びかけている。

CHADEMAを含む主要野党2党の候補は立候補を禁じられていた。

ハッサン氏の最大のライバルであるCHADEMAの指導者トゥンドゥ・リス(Tundu Lissu)氏は今年4月に逮捕され、国家反逆罪で起訴されている。

CHADEMAと地元の人権活動家たちは治安部隊による選挙後の取り締まりで1000人以上が死亡したと主張。政府は死傷者数を公表せず、この主張に反論している。

タンザニアは道路、鉄道、発電などのインフラプロジェクトを原動力として、今年の経済成長率を6%と予測している。

与党・タンザニア革命党(CCM)は議会の360議席以上を保持している。

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