タンザニア大統領、10月選挙で再選へ、選管が主要野党排除
最大野党CHADEMAは選挙改革要求の一環として行動規範への署名を拒否したため4月に失格となった。
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アフリカ東部・タンザニアの選挙管理委員会は27日、今年10月に予定されている大統領選挙について、第2野党の候補者の出馬を禁じた。
選管はハッサン(Samia Suluhu Hassan)大統領の立候補届を受理した後、野党第2党である変革と透明性のための同盟(ACT-Wazalendo)の候補の出馬を拒否した。
これにより、ハッサン氏はよく知られていない小政党の候補と対決することがほぼ確定した。
最大野党CHADEMAは選挙改革要求の一環として行動規範への署名を拒否したため4月に失格となった。
CHADEMAの党首であるトゥンドゥ・リス(Tundu Lissu)氏は4月の選挙集会で演説した後、逮捕され、国家反逆罪で起訴された。
リス氏は2020年の大統領選で2位となった人物で、ハッサン氏の最大のライバルと目されていた。
選管はコメントを出していない。
立候補が認められた後、ハッサン氏はX(旧ツイッター)に声明を投稿。与党・タンザニア革命党(CCM)に対し「党の勝利と神の許しを得て市民に奉仕する使命を果たすため、結束を維持せよ」と訴えた。
地元の人権団体は多くの野党関係者が逮捕されたり、失踪していることについて、CCMが関与していると主張している。
ハッサン氏は野党関係者が恣意的に逮捕されているという告発を否定。警察が複数の誘拐事件を捜査していると明らかにした。