◎来週の地方議会選は来年10月に予定されている大統領選の前哨戦と位置づけられ、与野党ともに総力を挙げて選挙キャンペーンを展開している。
タンザニア、野党CHADEMAのムボウ議員(Getty Images/AFP通信)

アフリカ東部・タンザニア野党CHADEMAの党首であるムボウ(Freeman Mbowe)議員が23日、保釈された。

ムボウ氏は前日、公職選挙法に違反した疑いで他の野党指導者らと共に南西部の町で逮捕された。

CHADEMAは23日、X(旧ツイッター)に声明を投稿し、「ムボエ氏と他の指導者は全員保釈され、今後の対応について協議している」と書き込んだ。

それによると、ムボウ氏らは23日未明に保釈されたという。

ムボウ氏は地元テレビ局の取材に対し、「政府は複数の自治体で来週予定されている地方議会選を有利に進めるため、野党に圧力をかけている」と語った。

またムボワ氏は党員の何人かが拘束されたままであり、自分と他の党員が11月29日に当局に出頭するよう命じられたと明らかにした。

来週の地方議会選は来年10月に予定されている大統領選の前哨戦と位置づけられ、与野党ともに総力を挙げて選挙キャンペーンを展開している。

ハッサン(Samia Suluhu Hassan)大統領は2021年の就任以来、前任者の方針を見直して野党集会を許可するなど、規制を緩和してきたが、人権団体は恣意的な逮捕が続いていると主張している。

故マグフリ(John Magufuli)前大統領は2015年に政治集会を禁じ、ハッサン氏は和解戦略の一環として、昨年この禁止令を解除した。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク