タンザニア裁判所、野党指導者の裁判のライブ中継禁じる
リス氏は2017年の暗殺未遂事件で16発の銃弾を浴びながらも生還。2020年の大統領選で与党候補に敗れ、今年4月にCHADEMAの集会で演説した後、逮捕され、国家反逆罪で起訴された。
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アフリカ東部・タンザニアの裁判所は18日、野党指導者であるトゥンドゥ・リス(Tundu Lissu)氏の裁判の中継やライブストリーミングを禁じた。
地元メディアによると、ダルエスサラームの裁判所は証人の安全を確立する必要があるという検察側の要請を認め、この裁判に関しては、テレビ中継やユーチューブなどによるインターネットでのライブストリーミングを禁じた
リス氏は検察の要請に反対していた。
リス氏の政党CHADEMAは18日、この決定に失望を表明。「司法が与党・タンザニア革命党(CCM)の圧力に屈した」と主張した。
リス氏は2017年の暗殺未遂事件で16発の銃弾を浴びながらも生還。2020年の大統領選で与党候補に敗れ、今年4月にCHADEMAの集会で演説した後、逮捕され、国家反逆罪で起訴された。
CHADEMAは政府寄りの選挙管理委員会と、1961年の独立以来政権を握るCCMに有利な法律を批判してきた。
CCMを率いるハッサン(Samia Suluhu Hassan)大統領は10月の大統領選で再選を目指している。CHADEMAはまだ大統領候補を選んでいない。
人権団体は多くの野党関係者が逮捕されたり、失踪していることについて、CCMが弾圧を強化していると主張している。
欧州議会はリス氏の逮捕を政治的な動機によるものと非難する決議を採択した。