タンザニア当局、選挙関連暴力で76人起訴、国家反逆罪
ハッサン大統領はほとんど知られていない16人の候補の挑戦を受けた。
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アフリカ東部・タンザニアの検察当局は7日、大統領選挙を巡る暴力事件に関与したとされる76人を国家反逆罪で起訴したと明らかにした。
それによると、76人は最大都市ダルエスサラームの選挙当局者を「威嚇する目的」で、10月29日の投票を妨害しようとしたという。
抗議デモは投票日当日に激化。当局はインターネット通信を遮断し、政府は全国に夜間外出禁止令を発令した。
ハッサン(Samia Suluhu Hassan)大統領はほとんど知られていない16人の候補の挑戦を受けた。
選挙管理委員会は1日に最終結果を公表。得票率97%超でハッサン氏が勝利したと発表した。
最大野党CHADEMAはこの選挙を「茶番」「戴冠式」と呼び、支持者に抗議デモを継続するよう呼びかけている。
CHADEMAを含む主要野党2党の候補は立候補を禁じられていた。
ハッサン氏の最大のライバルであるCHADEMAの指導者トゥンドゥ・リス(Tundu Lissu)氏は今年4月に逮捕され、国家反逆罪で起訴されている。
国際監視団はこの選挙を「自由でも公正でもない」と非難。投票依頼、抗議デモが続いている。
CHADEMAは治安部隊の取り締まりで1000人以上が殺害されたと主張。4日には治安部隊が遺体を密かに処理し、死者の規模を隠蔽しようとしていると述べた。
