▽ナイジェリアではタンクローリーが絡む事故が多発している。
ナイジェリア南東部エヌグ州で石油タンクローリーが爆発し、少なくとも18人が死亡、10人が負傷した。警察が26日、明らかにした。
それによると、事故は同州近郊の高速道路で発生。ガソリンを積んだタンクローリーがコントロールを失い、車列に突っ込み爆発した。
現場で消火に当たった消防士は地元テレビの取材に対し、「犠牲者は性別の見分けがつかないほど焼け焦げていた」と語った。
タンクローリーの運転手も亡くなったとみられる。それ以上の詳細は明らかになっていない。
ナイジェリアではタンクローリーが絡む事故が多発している。中部ナイジャ州で18日に発生したタンクローリー爆発事故では98人が死亡、数十人が負傷した。
ナイジェリアは世界で最も交通事故の多い国のひとつであり、毎年推定5万~6万人が死亡している。原因の大半が無謀運転とルール無視だ。
同国には貨物を輸送する鉄道システムがないため、その多くをトラックで輸送している。
警察によると、タンクローリーが絡む事故は2020年だけで1531件発生し、535人が死亡、1142人が負傷したという。
北部ジガワ州で昨年10月に発生したタンクローリー爆発事故では170人が死亡、少なくとも70人が重軽傷を負った。
ナイジェリアのガソリン価格はティヌブ(Bola Tinubu)大統領が23年5月の就任時にガソリン補助金を廃止して以来、5倍以上に値上がりしている。