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▽この漁船は17日に海賊の標的となり、その後拿捕され、近くの港に曳航された。
アフリカ東部・ソマリアの海賊(AP通信)

アフリカ東部・ソマリアの海賊が東部沖で拿捕したイエメンの漁船を解放した。EU艦隊による海上作戦アタランタの部隊が24日、明らかにした。

この漁船は17日に海賊の標的となり、その後拿捕され、近くの港に曳航された。

EUの海軍部隊アスピデスによると、この漁船は22日まで海賊の支配下にあったという。

海賊は拿捕した漁船を使って別の漁船をシージャックすることがある。

アスピデスは声明で、「海賊は乗組員の所持品を盗んだ後、漁船を解放し、乗組員は現在、自由の身である」と述べた。

ソマリア沖では今月初めにもイエメンの漁船が海賊の攻撃を受けたばかり。アタランタの部隊が海賊船を追跡し、その後、乗組員は全員救助された。海賊は現場から逃走した。

ソマリア沖で横行していた海賊行為は2011年をピークに減少していたものの、過去2年で新たな攻撃が何件か報告されている。

米国やEUなど、多くの西側諸国がソマリア沖で海上警備に当たっている。

世界銀行はソマリアの海賊が2005~12年にかけて、乗組員を人質にすることで3億4000万~4億1300万ドルを稼いだと推定している。

海賊の脅威は国際的なパトロールの強化、ソマリア中央政府の取り締まり強化、その他努力によって減少した。

しかし、ガザ紛争をめぐってイエメンの反体制派フーシ派が紅海で攻撃を開始した後、海賊がそれに便乗して活動を活発化。海賊による攻撃は昨年、増加に転じた。

ソマリア沖では昨年、海賊によるシージャックが7件報告されている。

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