▽事件は17日に発生。遊牧民とみられる男たちが集落に押し入り、17人を殺害、家畜を略奪し、複数の家屋に火を放ったという。逮捕者は出ていない。
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ナイジェリア中部ベヌエ州で正体不明の武装集団が郊外の集落を襲撃し、少なくとも17人が死亡した。地元警察が19日、明らかにした。
それによると、事件は17日に発生。遊牧民とみられる男たちが集落に押し入り、17人を殺害、家畜を略奪し、複数の家屋に火を放ったという。逮捕者は出ていない。
ナイジェリアの北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動している。
ベヌエ州では15日にも武装集団が集落を襲撃し11人が死亡。隣のプラトー州で14日、イスラム過激派とみられる武装兵が50人以上を処刑した。
ベヌエ州警察によると、18日未明に遊牧民とみられる武装兵が5人の農民を射殺し、家畜を奪ったという。パトロール中の警察官が武装兵を追跡したものの、火力に圧倒され、追跡を断念した。
警察官が武装兵と交戦している間、70キロほど離れた地区でも複数人が殺害される事件が発生した。
政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。
ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のカメルーン、ニジェール、チャドでも猛威を振るっている。