スーダン軍、コルドファン地方のRSF包囲網を突破、激戦続く
スーダンでは内戦勃発以降、軍とRSFが権力を巡って激しく対立してきた。この戦闘は首都ハルツームをはじめ全国各地に拡大し、国連によると、4万人以上が死亡、1400万人以上が避難を余儀なくされる史上最大規模の人道危機を引き起こしている。
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スーダン軍は3日、中央部コルドファン地方の州都カドゥグリに対する準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の包囲網を打破し、都市への補給路を確保・再開したと発表した。軍はこの突破を「英雄的行為」と評し、RSF側に大きな損失を与えたとしている。
軍事政権の最高司令官であるブルハン(Abdel-Fattah Burhan)将軍は国営テレビを通じて声明を発表し、「カドゥグリの人々の解放を祝福する。我々の部隊はスーダンのあらゆる地域に到達するだろう」と述べた。また、カドゥグリと南隣のディリングを結ぶ幹線道路が再び通行可能になり、補給や支援物資の輸送が可能になったと説明した。国営テレビが報じた映像には、解放を歓迎する住民らが軍を迎える様子も映っている。
RSFおよびその同盟勢力「スーダン人民解放運動・北部(SPLM-N)」は2023年4月に始まった内戦以降、コルドファン南部のこの都市を事実上包囲し続けてきた。国連は昨年、同市で飢饉を宣言し、人口の大部分が食料や医療の確保が困難な状況に陥っていた。
AP通信は軍関係筋の話しとして、「RSFとその支援勢力がカドゥグリ周辺で激しい戦闘を展開した後、軍が包囲線を破り進撃した」と報じた。軍はRSF側の人的・装備的損失が大きかったと主張している。一方でRSFはコメントを出していない。
今回の包囲打破は先週スーダン軍が同じくコルドファン内の都市ディリングでRSFの包囲網を突破したのに続く動きで、軍側は戦略的に重要な補給線を確保する意図があるとみられる。これにより人道支援が届きやすくなる可能性もあるが、地上戦と封鎖で疲弊した住民の状況は依然として深刻だ。
スーダンでは内戦勃発以降、軍とRSFが権力を巡って激しく対立してきた。この戦闘は首都ハルツームをはじめ全国各地に拡大し、国連によると、4万人以上が死亡、1400万人以上が避難を余儀なくされる史上最大規模の人道危機を引き起こしている。
人道支援団体は戦闘の激化と封鎖の長期化によって栄養失調や感染症が拡大していると警告し、国際社会に対して支援の強化を求めている。特にカドゥグリ周辺では医療施設の機能不全や物資不足が深刻で、子どもや高齢者らの命が危険にさらされているとの報告がある。
スーダン軍は今回の成功を機に、他の包囲地域でもRSF勢力を駆逐し、国内の安定化を図る意向を示しているが、RSF側が再包囲に乗り出す可能性も指摘されており、戦闘の終結時期は不透明なままである。
