◎この内戦により、人口の3分の1以上に当たる約1800万人が深刻な食糧難に直面している。
アフリカ北東部・スーダンの準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」が西部ダルフールに人道支援を届けるために軍政と国連が合意したルート案を拒否した。地元メディアが23日に報じた。
ダルフールの地方政府は軍政と世界食糧計画(WFP)が合意したルート案を支持している。
地元メディアによると、ダルフール当局・軍政・WFPはそこに人道支援を届けるルート案を承認。紅海沿岸の都市ポートスーダンから北部の町を経由するルートを使用する予定だという。
しかし、RSFは軍政と連携する武装勢力が人道支援を装ってダルフールに武器を密輸しようとしている証拠があると主張した。
RSFはダルフールの大部分を実効支配している。
軍政とRSFは昨年4月からハルツームなどの支配権を争っている。
内戦は部族間紛争が続くダルフールに拡大。アラブ系とアフリカ系部族の対立を激化させ、数千人が殺害されたり、餓死したと推定されている。
この内戦により、人口の3分の1以上に当たる約1800万人が深刻な食糧難に直面している。
WFPは先月、ダルフールのような紛争に巻き込まれた地域では支援を必要としている人の10%にしか物資を届けることができていないと警告していた。