◎この内戦は世界最悪の人道危機に発展。人口の3割にあたる約1800万人が食料不足に喘ぎ、1万4000人以上が死亡、3万人以上が負傷したと推定されている。
スーダン、首都ハルツーム郊外、避難民キャンプ(AP通信)

スーダン内戦の紛争当事者による間接協議が19日、終了した。スーダンの国連特使が明らかにした。

それによると、軍政と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の代表は11日にスイス・ジュネーブで協議を開始し、計20回、仲介者を通じて協議したという。

国連特使は声明で、「双方の代表団は人道支援の分配など、国連が示した案を前向きに検討すると約束した」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。

軍政とRSFは昨年4月から首都ハルツームなどの支配権を争っている。

この内戦は世界最悪の人道危機に発展。人口の3割にあたる約1800万人が食料不足に喘ぎ、1万4000人以上が死亡、3万人以上が負傷したと推定されている。

国際的な人道・開発援助の非政府組織「ワールド・ビジョン」は先月、75万人以上が今後数カ月以内に「破滅的」な飢餓に直面すると警告した。

サウジ当局が仲介した停戦協議は昨年末に決裂した。

国連はスーダン全土に人道支援を供給するよう求めており、それを怠れば、2000年代初頭のダルフール紛争に匹敵する規模の大飢饉が発生する恐れがある警告している。

ワールド・ビジョンによると、今後数カ月で最も高いレベルの飢餓に直面する地域はハルツーム、西部ダルフール地方とコルドファン地方など。

これらの地域ではすでに多数の餓死者が出ているとみられる。

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