スーダン準軍事組織RSF、首都にドローン攻撃、3日連続
RSFのドローンは市内の軍拠点や国際空港周辺に飛来したという。
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スーダンの軍事政権と対峙する準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」が3日連続で首都ハルツームにドローン攻撃を仕掛けた。現地メディアが23日に報じた。
それによると、RSFのドローンは市内の軍拠点や国際空港周辺に飛来したという。
AP通信は軍当局者の話しとして、「防空部隊がRSFドローンを迎撃し、被害はなかった」と伝えている。
RSFはコメントを出していない。
ハルツームの国際空港は22日に国内便の運航を2年半ぶりに再開したばかりである。
同空港には今年に入り、軍政の最高司令官であるブルハン(Abdel-Fattah Burhan)将軍を乗せた便が少なくとも2回着陸している。
軍は3月、RSFから同空港を含むハルツームのほぼ全域を奪還した。
軍政とRSFは23年4月からハルツームなどの支配権を争っている。
この内戦は世界最悪の人道危機に発展。人口の半数以上にあたる約2500万人が飢餓に直面し、数万人が死亡、1400万人以上が避難を余儀なくされ、うち約500万人が周辺国に逃れたと推定されている。
激戦が続くダルフール地方では数千人が餓死者したという情報もある。被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も立っていない。
国連は23年4月~24年6月の間にハルツームだけで2万6000人以上が死亡。さらに数千人が病気や栄養失調などで死亡したと推定している。
正確な死傷者数は明らかになっていないが、昨年公表されたデータによると、開戦から14カ月間でハルツームだけで6万1000人が死亡した可能性がある。
RSFのダガロ(Mohammed Hamdan Dagalo)司令官は21日遅くの声明で、「ハルツーム空港への攻撃を継続する」と警告した。
RSFは先月末、ダガロ氏率いる新政府「スーダン建国同盟指導評議会(TASIS)」を立ち上げた。
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