◎軍政はスイス・ジュネーブで先月開催された和平交渉に参加せず、仲介国を非難。RSFを倒すために、「必要であれば100年でも戦う」と主張していた。
スーダン、紅海沿岸の都市ポートスーダンに避難した人々(Getty Images)

アフリカ北東部・スーダンの軍事政権を率いるブルハン(Abdel-Fattah Burhan)将軍は18日、17カ月以上続く厳しい内戦の終結を促す米政府の呼びかけに応え、和平交渉に参加する用意があると表明した。

ブルハン氏は声明で、「内戦終結に向けた建設的な努力と対話に応じる用意がある」と述べた。

軍政と対峙する準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」も米政府の呼びかけに応え、「前回同様、我々は対話に応じるが、政府の動き次第ではすぐに対応を改める」と警告した。

軍政とRSFは昨年4月から首都ハルツームなどの支配権を争っている。

この内戦は世界最悪の人道危機に発展。人口の5割強にあたる約2500万人が食料不足に喘ぎ、世界保健機関(WHO)によると、2万人以上が死亡、数万人が負傷したと推定されている。

激戦が続く西部ダルフール地方では複数の地域で餓死者が出ているという情報もある。被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も立っていない。

軍政はスイス・ジュネーブで先月開催された和平交渉に参加せず、仲介国を非難。RSFを倒すために、「必要であれば100年でも戦う」と主張していた。

米国などが仲介する和平交渉は8月14日から始まり、進展のないまま、同月23日に終了した。

RSFのダガロ(Mohammed Hamdan Dagalo)司令官は18日、停戦へのコミットメントを再確認し、「和平への道は暴力ではなく、対話にある」と強調した。

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