◎市内の中央市場が12日午後に爆破され、少なくとも23人が死亡、40人以上が負傷、うち数人が重体である。
2024年10月12日/スーダン、首都ハルツーム(Getty Images)

スーダンの軍事政権が首都ハルツームの市場を空爆し、少なくとも23人が死亡、40人以上が負傷した。現地メディアが13日に報じた。

それによると、軍政は準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」の戦闘員を空爆したとみられる。

ハルツームの消防隊はフェイスブックに声明を投稿。「市内の中央市場が12日午後に爆破され、少なくとも23人が死亡、40人以上が負傷、うち数人が重体である」と書き込んだ。

ソーシャルメディアで共有された動画には空爆を受けた市場から逃げ出す人々や地面に倒れた血まみれの男性が映っていた。

この市場はRSFの拠点の近くにある。

軍政とRSFは昨年4月からハルツームなどの支配権を争っている。

この内戦は世界最悪の人道危機に発展。人口の5割強にあたる約2500万人が飢餓に直面し、2万人以上が死亡、数万人が負傷したと推定されている。

激戦が続く西部ダルフール地方では複数の地域で餓死者が出ているという情報もある。被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も立っていない。

RSFはハルツームの大部分を支配し、軍政と戦っている。

同市内では11日から戦闘が激化し、現地メディアによると、数時間おきに爆発音や銃声が鳴り響いているという。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは目撃者の話しとして、「軍は12日に戦闘が発生したオムドゥルマン近郊からハルツーム中心部に向けて進軍している」と伝えている。

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