◎軍政と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」は昨年4月から首都ハルツームなどの支配権を争っている。
スーダン、首都ハルツーム、軍政の空爆(ロイター通信)

スーダン軍政は12日、準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」から国営テレビ・ラジオ本部の支配権を取り戻したと発表した。

それによると、陸軍部隊は首都ハルツームの北方に位置するオムドゥルマンの国営メディア本部に突撃。RSFの戦闘員がいないことを確認したという。

軍政の報道官は本部ビル内で撮影したとみられる映像をSNSで公開。「テロリストは去った」と書き込んだ。

RSFはコメントを出していない。

軍政とRSFは昨年4月からハルツームなどの支配権を争っている。

内戦は部族間紛争が続く西部ダルフールに拡大。アラブ系とアフリカ系部族の対立を激化させ、数千人が殺害されたり、餓死したと推定されている。

軍政は10日、ラマダン停戦(イスラム教の断食月)を拒否し、RSFへの攻撃を続けると表明した。

国際刑事裁判所(ICC)は1月、ダルフールで双方が戦争犯罪を犯したと信じるに足る証拠があると指摘。必要に応じてさらなる措置を取る用意があると表明していた。

国連によると、一連の紛争で避難を余儀なくされた市民は1000万人超。その大半が国内にとどまっているとみられ、食料の確保にひどく苦労している。

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