◎エチオピア北部ティグライ州では先週、政府とTPLFによる戦闘が再開し、5カ月間維持された人道的停戦に終止符が打たれた。
スーダン外務省は31日、駐スーダン・エチオピア大使を召還し、スーダン領内からエチオピア北部に侵入した航空機が撃墜された事件について説明を求めたと発表した。
エチオピア軍は24日、北部ティグライ州を実行支配するティグレ人民解放戦線(TPLF)の武器を積んだ航空機がスーダン東部から領空を侵犯したため、撃墜したと報告していた。
エチオピア大使はスーダンの首都ハルツームで29日に記者会見を開き、この事件が事実であることを認めた。
大使によると、スーダン東部からティグライ州に航空機が入ったことは事実だが、それが武器を輸送していたかどうかは分からないという。
スーダン外務省は31日、「エチオピア大使に説明を求め、スーダンがTPLFに武器を提供したという噂が流れたことに懸念を表明した」と声明を発表した。
エチオピア政府は航空機の出自や撃墜した日時には言及していない。
ティグライ州では先週、政府とTPLFによる戦闘が再開し、5カ月間維持された人道的停戦に終止符が打たれた。
ジャーナリストはティグライ州への立ち入りを禁じられているため、現地の状況を正確に把握することは困難。また、州の携帯電話やインターネットサービスも不安定で、住民と連絡を取ることも難しい。