◎スーダンポンドの公式レートは7日時点で1ドル445ポンド強だが、闇市場の商品は1ドル570ポンド前後で取引されている可能性がある。
2022年2月28日/スーダン、首都ハルツーム、軍民合同政府に反対するデモ(Marwan Ali/AP通信)

3月7日、スーダン当局は進行中の経済危機を落ち着かせるため、為替相場ではなく中央銀行の判断でスーダンポンドの価値を決めると発表した。

スーダン中央銀行の総裁は7日、「需要と供給に基づいてスーダンポンドの価値を決定する」と述べ、政府は干渉しないと強調した。

スーダンの経済は昨年10月の軍事クーデター以来、混沌としている。

この決定はスーダンポンドの急落を招き、物価や人件費の高騰を引き起こすと思われる。

スーダン中央銀行は声明の中で、「この措置はスーダンポンドの為替レートを安定させることを目的とした改革の一部である」と述べた。

地元メディアによると、スーダンポンドの公式レートは7日時点で1ドル445ポンド強だが、闇市場の商品は1ドル570ポンド前後で取引されている可能性があるという。

スーダンポンドは昨年初めに急落した。

スーダンの軍民合同政府は昨年10月の政権奪取以来、経済を安定させるために奮闘している。

国軍は昨年10月末にアブダッラー・ハムドゥーク首相(当時)と政府高官を拘束し、軍民合同政府「ソブリン評議会」を解散させ、紆余曲折の末、新たな軍民合同政府を発足させた。

しかし、協定の内容は一切明らかにされておらず、民主主義を求める団体や野党勢力は軍の権力が強化された可能性に懸念を表明し、各地で抗議デモを続けている。

クーデター後、欧米政府や世界の金融機関は軍事政権に圧力をかけるために、スーダンへの援助を停止した。

スーダンは長年、巨額の財政赤字、物資不足、物価の高騰など、数々の経済的苦境と闘ってきた。

石油資源の豊富な南スーダンが2011年に分離独立した結果、スーダンは公的収入の半分以上を失い、経済危機に陥った。

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