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▽軍政とRSFは23年4月からハルツームなどの支配権を争っている。
スーダン、沿岸の都市ポートスーダン、陸軍の兵士(Getty Images)

アフリカ北東部・スーダンの軍事政権が首都ハルツームの東部と南部を結ぶ主要な橋を準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」から奪還した。軍政が15日、明らかにした。

それによると、RSFは橋とその周辺地域から撤退したという。

軍政とRSFは23年4月からハルツームなどの支配権を争っている。

この内戦は世界最悪の人道危機に発展。人口の半数以上にあたる約2500万人が飢餓に直面し、数万人が死亡、1300万人以上が避難を余儀なくされ、うち300万~350万人が周辺国に逃れたと推定されている。

激戦が続くダルフール地方では複数の地域で餓死者が出ているという情報もある。被害の全容は明らかになっておらず、調査が進む目途も立っていない。

国連は23年4月~24年6月の間にハルツームだけで2万6000人以上が死亡。さらに数千人が病気や栄養失調などで死亡したと推定している。

RSFはハルツームを含む国土の半分を支配している。

軍はこの数週間、ハルツームとその周辺地域の大部分をRSFから奪還したとされる。

RSFは中央市場、大統領府、南部と西部の居住地区の一部など、いくつかの重要なエリアを支配している。

またRSFは中部地方の一部、西部ダルフールの大部分を掌握。北ダルフール州エルファーシルでは軍とその同盟組織を包囲している。

カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは目撃者の話しとして、「RSFは14日にエルファーシルの南にある難民キャンプを攻撃した」と報じた。死傷者の情報はない。

国連のグテレス(Antonio Guterres)事務総長は14日、エチオピアの首都アディスアベバで開催された人道会議で演説。スーダンの状況を「大惨事」と表現した。

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